【5分解説】モルックのルールについてわかりやすく解説します

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モルックのルールについて

以下の内容は日本モルック協会(JMA)の公式ルールガイドブック『規則』を参考に解説します。

道具について

モルック棒(『モルック』)

  • 投擲用の棒。モルックと呼び、長さは約22.5cm、直径は約5.9cm。
  • 大会で使用するモルックは試合コートの数に応じて準備することをJMAは推奨する。
  • このことにより、大会の間、常に同じコートにそのモルックがあることが確実になるからである。

スキットル

  • 1〜12までの数字が記載されている12本のスキットル。
  • 高さは約15cm、直径は約5.9cmであり、45°に面取りされている。

モルッカーリ

  • 全長は約96cmで、両脚は投擲線から45°の角度で配置される。

配置

スキットルはモルッカーリから3.5m(±0.1m)に配置される。

最初のスキットルの配置は図の通りである。

投擲エリア

投擲は、モルッカーリが示す投擲エリア内においてのみ認められる。

モルッカーリによって投擲エリアの前方、そしてサイドラインが示されており、サイドラインは地面に引かれる場合もある

モルックを投擲した後は、後方から投擲エリアを退場しなければならない。

投擲エリアに関する補足説明やルールは「モルッカーリの踏み越え」を参照のこと。

試合について

試合の流れ

各チームは1ターンに1回の投擲チャンスがある。

スキットルが完全に地面についてなければ、倒れたと見なされない。

スキットルが1本倒れたら、スキットルに記載された数字が点数である。
下図の場合、10点となります。

複数本のスキットルが倒れたら、倒れた本数が点数となる。
下図の場合、6点となります。

投擲後、倒れたスキットルは倒れた場所に立たせる。

底部を地面につけ、数字の面を投擲エリア(投擲ラインと垂直になるよう)に向ける。

チームが3回連続で0点になった場合、そのセットではチームの得点は0点となり、直ちに失格となる。

セットの終了

いずれかのチームが50点ちょうどに至った時点で、そのセットは終了となる。

他のチームがすべて0点となった場合(例:3回連続で0点、ファウルなど)、残ったチームの得点は50点になり、セット終了となる。

「試合」と「セット」の定義

試合は複数のセットが含まれることもある。例えば、「3セット先取」で勝敗を決める際、最低3セット、最高5セットの試合が行われる。

境界線のある試合フィールドの場合

試合フィールドは線の枠内に限定される。

倒れたスキットルは(現存している位置から境界線に対して垂直にコート内に戻し)、境界線からモルック一本分の位置に立たせる。

投擲エリア

「モルッカーリの踏み越え」の正確な判断をするために、審判もしくはプレイヤーの協議の上、投擲エリアのサイドラインを引いてもよい。

プレイヤーの人数

登録選手人数、試合出場選手人数、控え選手人数は大会主催者により決定することとする。

試合開始前に、その試合におけるプレーヤーと投擲順をチーム代表者が報告する。

次のセットでは、プレイヤーや投擲順を変更することができる。

セットの途中での変更は認められない(特例として、プレイヤーが負傷した場合の判断は主審判にゆだねられる)。

プレイヤーが体調不良になった場合、主審判が解決策を決定する。

違反(フォルト)について

いかなる規則違反もすぐさま(次の投擲の前に)審判に申告されなければならない。

審判がいない試合の場合は、関係のあるチームに対して申告されなければならない。

次の投擲の後に主張しても無効となる。

審判がいない試合において合意が得られなければ、主審判(大会主催者が指定する審判員)の一人を呼び、判断をゆだねる。

下記に記す投擲の後は、倒れたスキットルは、倒れた位置に立たせる

オーバースコア

チームの得点が50点を超えた場合、25点に戻り、試合は継続される。

投擲ミス

投擲ミスは、いずれのスキットルも倒さない投擲を指す。

投擲ミスにより、その投擲では0点を得る。

連続して3回の投擲ミスをした場合、チームの得点は0点となり、そのセットは失格となる。

モルックの落下

投擲予定のプレイヤーが投擲エリア内に立っているときにモルックを落とした場合、「投擲ミス」と判断される。但し、以下の例外を認める。

例外

地面からモルックを拾い上げるときに落としてしまった場合。

プレイヤー同士もしくは審判からプレイヤーにモルックを手渡ししようとして落としてしまった場合。

モルックが一時的に(プレイヤー同士もしくは審判からプレイヤーに渡すために)地面に置かれた場合。

時間超過

大会主催者から別途定義されない場合、以下のルールが適用される。

同試合内で同チーム内の投擲時間が2回超過した場合、投擲は失効となる可能性がある(投擲ミス=0点)

プレイヤーの不在

試合中、プレイヤーが何らかの理由で欠席もしくは投擲できない場合、その投擲は投擲ミスとみなされる(0点)。

37点ルール

チームの得点が37点以上あるときに、以下の違反( 5.8〜5.10章 )を起こした場合、点数は25点に戻される。

つまりこの場合、投擲ミスなおかつ50点オーバーとみなされるということである。

モルッカーリの踏み越え

投擲するプレイヤーが投擲エリアに入場してから退場するまでの間に起こる以下の事例は、「モルッカーリの踏み越え」と判断される。

モルッカーリを動かすもしくは触る(例外:角度の修正 ※訳注:車椅子等に乗ったプレイヤーがモルッカーリを直線にして投擲した後に角度を戻す場合など、特別な場合を指す)。

審判がいない場合、角度の修正は事前に告知しなければならない。審判がいる場合、モルッカーリの角度修正は審判のみが可能である。

モルッカーリの先の地面もしくはサイドラインを、体のいずれかの部分もしくは靴で触る。

このルール違反を免れるために、投擲するプレイヤーには投擲後にそのまま一歩後ろに下がることが推奨される。

プレイヤーは後ろを向いて投擲エリアを退場してもよい。

モルッカーリの踏み越えは投擲ミスと判断される(0点)。

チーム内での投擲順の誤り

プレイヤーが自らの順番ではないときに投げてしまった場合、投擲ミス(0点)と見なされる。

その後の投擲順は、正しいプレイヤーが投擲したかのように継続される(ゆえに同じプレイヤーが2回続けて投げることもある)。

チームによる投擲順の誤り

プレイヤーが自らの順番ではないときに投げてしまった場合、投擲ミス(0点)と見なされる。

その後の投擲順は、正しいプレイヤーが投擲したかのように継続される(ゆえに同じプレイヤーが2回続けて投げることもある)。

チームによる投擲順の誤り

チームが自分たちの順番ではないときに投げてしまった場合、得られた点数は無効とされ、ペナルティとして、そのチームの次の投擲は見送られ、投擲ミス(0点)と見なされる。

投擲順は、誰も投げなかったものとして再開される(本来投げるべきだったチームから再開)。

ファウル

  • あらかじめ結果が定義されていないルールに違反する行為
  • フェアプレー精神に反する行為
  • 審判の指示の無視
  • 審判もしくはプレイヤーへの攻撃

ファウルが行われた場合、審判がファウルをコールし、その理由と警告もしくはペナルティ、そしてファウルが続いた場合に最小限どんな結果になるかを述べる。

ファウルの重度によりペナルティが与えられる。明確な違反だけでなく、事前の警告やファウルが連続したことに対してもペナルティが与えられることがある。

激しい侮辱・試合操作・激しい攻撃のようなひどい不品行は、事前の警告なくその試合の敗退につながる場合もある。

さらなる調査及び大会除名のようなペナルティが課される可能性もあるため、大会主催者に報告される。

警告

次のファウルはペナルティになる、という予告である。

チームそれぞれ、1ゲームにおいて1回のみである(試合外でもあり得る)。

ペナルティ

ファウルにより起こりうる不利益は、以下のいずれかのペナルティである。

投擲資格の喪失

・プレーヤーが投擲中もしくはモルッカーリ内にいる間にファウルがあった場合、そのチームはそのとき得た点数を失う。
・それ以外の場合、チームは次の投擲資格を失う。
・上記いずれの場合も投擲ミスとみなされ、投擲ミスのルールに則る(「投擲ミス」を参照)。

セット参加資格喪失

チームはそのセットを失う。(0:50点になる)

試合参加資格の喪失

チームはその試合を失う。(0点。ゲームに勝つための最小数のセットはいずれも 0:50点とされる)

出場資格喪失

チームは大会から完全に退場となる。

審判

大会には、最低一人の主審判が必要であり、主審判の決定は確定事項である。

必要であれば、複数の審判がいてもよい。

大会の開始前に、主審判(ら)はプレイヤーに知らされなければならない。

「審判が必ず正しい」という原則が適用される。

審判不在の試合

試合は審判なしで行われることもある。それぞれのチームは、ルール履行の責任を負わなければならない。

それぞれのチームは、試合がどのように審判されるかを試合開始前に同意していなければならない。

同意が得られない場合、主審判が呼ばれる。

その他

モルックアウト

モルックアウトは、大会の予選や決勝トーナメントなどで勝敗を必ず決めなければならない場合に於いて、成績が同じチームの勝敗を決める際に、大会で使うことができる試合の一種である。

モルックアウトは、大会の予選や決勝トーナメントなどで勝敗を必ず決めなければならない場合に於いて、成績が同じチームの勝敗を決める際に、大会で使うことができる試合の一種である。

投擲エリアからは(一番手前の6のスキットルが)通常の距離に置かれる(約3.5m)。

モルックアウト開始前に、プレイヤーの投擲順を審判に知らせる。

どのチームが最初に投げるかをコイントスで決めてもよい。

3〜4人制の試合では、それぞれのプレイヤーが1回ずつ投げることができる。

1〜2人制の試合では、それぞれのプレイヤーが2回ずつ投げることができる。

チームの投擲順は以下のようになる。

4人制:A BB AA BB A
3人制:A BB AA B
2人制:A BB AA BB A
1人制:A BB A
( 例:4人制の場合①Aチームa選手、②Bチームe選手、③Bチームf選手、 ④Aチームb選手、⑤Aチームc選手、⑥Bチームg選手、 ⑦Bチームh選手、⑧Aチームd選手 )

4人制:A BB AA BB A

3人制:A BB AA B

2人制:A BB AA BB A

1人制:A BB A

投擲時間

大会主催者から別途定義されない場合、以下のルールが適用される。

プレイヤーは投擲を 60 秒以内に完了しなければならない。

プレイヤーらは自ら対戦相手の投擲時間を測っても構わない。

可能であれば、主審判や大会運営者の援助を借りてもよい。

プレイヤーが投擲時間を越えた場合、時間の警告が行われる。

そのプレイヤーが、同じ試合内で再度投擲時間を越えた場合、投擲資格は失効となる。

つまり、そのプレイヤーはそのターンの投擲はできなくなり、投擲ミス(0点)と記録される。

タイムアウト

それぞれのチームは戦術の話し合いなどのために、チーム代表者の要求により、各セット1回ずつ、タイムアウトを取ることができる。

タイムアウトは、最長投擲時間の倍の時間である。

道具の交換(例:モルック)

主審判は、いつでも使用している道具を交換することができる。

プレイヤーが試合中に道具を交換してよいのは、道具が壊れた場合のみであり、試合に参加している全チームが合意することが条件である。

これに違反した場合、ゲーム失格になりうる(決断は主審判が担う)。

フェアプレー

フェアプレーの精神は試合に必須である。

大会では良い雰囲気づくりとフェアプレーが求められる。

プレイヤー同士、お互いを尊重し、アルコール飲料は原則禁止とするが大会主催者が認めた場合は可能とする。

プレー態度、言葉遣い等によっては、主審判によって警告を受け、結果として退場させられることもある。

投擲中はそれぞれのチームが試合に集中できるよう、静かに観覧すること。

おわりに

いかがでしたでしょうか?
モルックのルールはシンプルなので他の競技と比べて簡単だと思います。
これらのルールやマナーを守って楽しいモルックを実施したいものです。

Happy Life、Happy Molkky!!

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